東京湾岸定点観察 Tokyo bay area observations

東京湾岸エリアを定点観察しながら不可逆な景色の移ろいを記録するアルバムブログ

2016年9月、豊洲市場が乗っかる島の現在【後編】

前編から引き続き、豊洲市場が建てられている6丁目の島(豊洲埠頭地区)だけにフォーカスし、ネガティブな報道とは全く異なる現在の様子をお見せしたいと思います。

豊洲6丁目で開発進行中の一覧

後編では地図上の⑧~⑭までを紹介します。
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⑧水陸両用バス用スロープとカヌー等の係留施設

湾岸地区はウォーターレジャーが盛んですが、豊洲市場が乗っかる島に新たなウォーターレジャーの拠点がデビューを控えています。
豊洲のメイン島と6丁目の島との繋ぎ目に東電堀と呼ばれる水際があり、そこに水陸両用バスが入水するスロープや、カヌー等に乗船するための浮桟橋が完成したばかりです。
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下の動画はスロープ工事の様子を撮影したものですが、潜水して作業する技術者の呼吸音も収録しているので、スピーカーONにしてご鑑賞ください。
www.youtube.com お台場にもスロープ工事が進められており、豊洲⇔お台場を水陸両用バスで水上観光できるようになる見込みです。
水陸両用バスの運行開始は、先日江東区の土木部河川公園課に確認したところ、市場の移転延期に伴い、都から江東区へぐるり公園とこの東電堀の施設一式の管理業務引き渡しも白紙となり、今のところいつ施設が稼働するのか、いつ水陸両用バスが運行開始されるのか、いずれも全くの未定とのこと(2016年11月7日現在)。

豊洲ワンダーワーフ

豊洲6丁目の島で今のところ唯一の住居エリアです。
ここには3つのマンションが並んでおり、そのうち2棟は『東京ワンダフルプロジェクト』という、日本のメジャーデベロッパー6社が企業の枠を超えて団結し、お互いの知見を持ち寄って造られたというエピソードを持つマンションです。
f:id:TYOWGN_OBS:20161001220425j:plain その中でも一番早くに竣工した SKYZ TOWER&GARDEN というマンションは、上空から見るとY字形状(トライスター型)をしており、その珍しさも然ることながら、GOODルッキングでフォトジェニックな佇まいから、CMでも背景の一部として映ってたりしてました。 f:id:TYOWGN_OBS:20161001192810j:plain

この他、下の写真の左端に写っている円柱状の建物は『テプコ豊洲ビル』と言い、地下深くには首都圏の電力供給を担う変電所、地上階には大規模なデータセンターと、電力自由化の健全な競争を監督し、災害発生等の緊急時に日本中の電力需給を調整する『電力広域的運営推進機関』が入居しています。
ちなみに、このビルは、日本で一番頑丈な造りの建造物であるとテレビで報じられたと聞いたのですが、ウラは取ってません…
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⑩MAGIC BEACH

f:id:TYOWGN_OBS:20161001212750j:plain 残念ながら今年の10月16日に営業終了するというMAGIC BEACH。レストラン営業とバーベキュー施設運営をやってます。
ビーチを再現したこのお店は撮影にも使われたようで、ファッション雑誌や通販カタログで見掛けることがありました。
ここがCLOSEしたら、次は何が造られるのだろう??

⑪WILDMAGIC

f:id:TYOWGN_OBS:20161001212749j:plain 都心に近く高層ビル群の風景に溶け込みつつも、運河沿いで解放感いっぱいのバーベキュースポットがこの島にあります。
2015年7月から放映された東京メトロのCMで、堀北真希さんがバーベキューを楽しむ様子が描かれてたのはココでした。 www.youtube.com

豊洲PIT

f:id:TYOWGN_OBS:20161001212753j:plain 東日本大震災の被災地復興を支援するチャリティイベント等を継続させるための拠点として開設されたとのことですが、要はライブ会場です。
週末はもちろん、平日でもコンサートグッズを求めて朝からたくさんのお客さんが並んでたりして、毎日かなり盛況している様子です。
ここでの収益金は、エンタテインメントを通じた復興支援活動のために活用されるそうです。

⑬MIFA Football Park

フットサルコートが3面と、カフェ営業もあります。
子供向けサッカー教室の他、コートを予約して利用することもできます。

⑭がすてなーに ガスの科学館

東京ガスが運営するサイエンスミュージアムです。
施設はガスやエネルギーについて学べるだけでなく、料理教室も開催されてたりして、大人も子供も楽しめる科学館です。
土日はいつも駐車場がいっぱいで、こちらも盛況しているようです。

豊洲へ遊びに来て確かめてください!

前編と後編に分けて長々と豊洲市場が乗っかる島の現在について紹介しましたが、つまり言いたいことは、決して毒々しい島ではなく、いろんな企業がこの土地の将来性を見込んで投資をしてたり、開発途上であちこちの景色が変化してゆく様が面白かったり、そんな明るい島であることが本来の姿であることを知ってほしいのです。
はとバスのツアーレインボーブリッジを巡るコースで、豊洲市場をはじめ紹介したスポットを眺めることができますよ!